こんにちは、ぴーです。
「美容皮膚科でパート(アルバイト)で働いてみたいけど、実際どんな仕事内容なのかわからない …。」「勉強が大変そう。家庭と両立できるのかな?」思っている看護師さんは多いのではないでしょうか。
私は、去年常勤で働いていた病院を退職し、現在は大学院に通い、美容皮膚科クリニックで看護師としてパートをしています。
パートとして働き始めてから半年以上経ちますが、自分のペースに合わせて、家事や本業(勉強)と両立をしながら楽しく働くことができています。
この記事では、美容皮膚科クリニックの看護師パートの実際をご紹介します!
① 美容皮膚科クリニックとは?どんな種類がある?
② 美容皮膚科クリニック看護師の仕事内容
③ 美容皮膚科クリニックで働くメリット・デメリット
④ 美容皮膚科クリニックで働くのがオススメな人
① 美容皮膚科クリニックとは?どんな種類があるの?
「美容皮膚科」は、「美容外科」とは違い、メスなどで切ったりせず、レーザーやピーリング、注射などで綺麗な肌を目指す美容医療を提供します。
「美容皮膚科」の治療や施術は、保険診療の「皮膚科」とは異なり、全額患者さんが負担する自費診療です。
クリニックによって、①「美容皮膚科」を中心に行っているクリニックと、②保険診療の「皮膚科」を行いつつ、「美容皮膚科」の施術も行っているクリニックがあります。
例えば、「○○美容皮膚科クリニック」という名前のクリニックは、「美容皮膚科」の診療が中心で、「○○皮膚科クリニック」という名前で、「美容皮膚科」診療も行っているところは、「皮膚科」の保険診療が中心であることが多いと思います。
②の場合、「皮膚科」と「美容皮膚科」の診療の割合は、クリニックによって異なります。
ちなみに私は、「皮膚科」の診療が8割、「美容皮膚科」の診療が2割のクリニックで働いています!
② (美容)皮膚科クリニック看護師の仕事内容
では、「美容皮膚科」診療も行っている皮膚科クリニックでの看護師の仕事内容は、実際どのような感じなのでしょうか。
同じクリニックでも、看護師の仕事は「一般皮膚科」「美容皮膚科」で全然違います。
この2つについて、具体的な仕事内容をご説明します。
⑴ 保険診療での医師の介助(一般皮膚科)
「一般皮膚科」の場合、基本的に診察室で医師の診察の介助を行います。
医師が使う物品(鑷子やガーゼ等)を準備したり、指示された軟膏を患者さんの皮膚に塗ったり、注射等の薬剤を準備したり、介助したりします。
一般皮膚科で多い症例と看護師が行う処置は、こんな感じです。
- ウイルス性のイボ→液体窒素や硬くなった皮膚を削る物品の準備
- 湿疹や虫刺され →ステロイド剤の塗布
- 火傷や怪我 →消毒、洗浄の物品の準備、介助、抗生剤の塗布、包帯保護
- 水虫 →顕微鏡検査の準備、抗菌剤の塗布、指導
- ニキビ →膿を圧出する処置の準備、薬の塗布、指導
- アレルギー →採血検査
皮膚科なので、皮膚に薬を塗ったり、ガーゼなどで保護するなどの処置をすることがとても多いです。
たくさんの種類の軟膏やクリームがあるので、最初は名称を覚えるのが少し大変でした…!
また、患者さんに直接処置をする以外にも、医師が席を外している時に患者さんに「今日はどうされましたか?」と問診をとったり、医師が患者さんに処置をしている間にカルテでコストを入力したり等もします。
さらに、外来で日帰り手術を行っているクリニックの場合、手術の介助につくこともあります。
手術の介助をする際は、ベッドや患者さんの準備、器材や物品の準備、手術中の介助(検体をキャッチしたり、物品を渡したり)、手術後の処置、患者さんへの指導等を行います。
⑵ 美容施術(美容皮膚科)
「美容皮膚科」診療では、医師が行う施術と、看護師が施術があります。
わかりやすいように、表にしてみました。
レーザー系 (炭酸ガス、シミ取り) | 医師が行う。看護師は介助(ベッドの準備や消毒、施術後の処置等)。 |
フォトフェイシャル(IPL) | 基本的に看護師が行う。ピンポイントで高出力で行う部位は医師が行う。 |
ケミカルピーリング、 マッサージピール、イオン導入 | 全て看護師が行う。 |
脱毛レーザー | 全て看護師が行う。 |
ボトックス注射、ヒアルロン注入 | 医師が行う。看護師は介助(ベッドの準備、麻酔、注入後の処置等)。 |
ビタミンC点滴、美容注射 | 看護師が行う。 |
こういった美容施術を行う前には、患者さんが医師のカウンセリングを受けて、同意書を書いてから実施されます。
看護師は、担当する患者さんについて、「患者さんがどこにどんな悩みがあるのか?」「どのように説明を受けたか?」「施術中、施術後はどうか?」などを把握し、施術や医師の介助を行います。
そして実施後は、カルテに施術内容や肌の状態などを、カルテに記録します。
ちなみに、医師が実施する介助とは違い、看護師が行うフォトフェイシャルやケミカルピーリング、脱毛レーザーなどの施術は、スタッフ同士で練習をして、管理者(院長等)から合格をもらってからでないと実施はできません。
⑶ その他の仕事
医師の診療の介助や、美容施術以外にも、朝クリニックを開始する前後の準備や片付けは看護師(もしくは受付スタッフも)が行います。
病院のように、お掃除や滅菌をしてくれる人はいないので、自分達で掃除機をかけたり、洗濯をしたりします。
クリニックは清潔感を大事にしているので、洗面台や鏡、棚などのお掃除もしますよ。
他にも、受付スタッフが不在の時は電話をとったり、患者さんを窓口で呼んだりすることもあります。
③ (美容)皮膚科クリニックで働くメリット・デメリット
美容皮膚科クリニックで働くのって、「自分も綺麗になれそうでいいな!」と、一度は憧れを持つ方は多いのではないでしょうか。
美容皮膚科クリニックには、そういったメリットもありますが、デメリットもあります。
ここでは、他の仕事や家事と両立してパートやアルバイトで美容皮膚科で働くメリット・デメリットについて解説します。
美容皮膚科クリニックで働くメリット
私がクリニックで働いて感じたメリットは、主に3点です。
- 皮膚に関する疾患や、美容に関して知識が増える
- 割引価格でドクターズコスメや化粧品が買える
- 無料で美容施術を受けられる
まず、1つ目の「皮膚に関する疾患や、美容に関して知識が増える」についてですが、クリニックで働き始めて、「私は皮膚に関する知識が全然なかったな…」と思い知らされました。
例えば、ステロイド薬の強さや適応、アレルギー剤の種類と特徴、日焼け止めの種類や塗り方など…。
皮膚は自分にとって、とても身近な臓器なので、日常生活に役立つことが多いと感じています。
2つ目の「割引価格でドクターズコスメや化粧品が買える」については、大体定価の半額ぐらいでゼオスキンやラロッシュポゼ、サンソリッドなどの商品が購入できます!
今まではデパコスを使っていましたが、今ではドクターズコスメを使ってスキンケアをしています。
商品によって、購入できる期間が限られていますが、スタッフは皆まとめ買いをしています。
他にも、美容に関するグッズ(シャワーヘッドや美顔ローラー等)も割引価格で購入できることもあります。
最後に、「無料で美容施術を受けられる」については、スタッフ同士で美容施術の練習台になることがあるということです。
ケミカルピーリングやマッサージピールなどは、一定期間を開けないと施術を受けることはできないので、スタッフで交代で練習台になります。
ただ、新人さんや研修生の人がいない時はあまりチャンスがありません…(笑)
本当に施術を受けたければ、割引価格で受けることはできますよ。
美容皮膚科クリニックで働くデメリット
嬉しいメリットがある美容皮膚科クリニックですが、デメリットを感じることもあります。
美容皮膚科クリニックで働くデメリット
- パート・アルバイトだと覚えられる美容施術が少ない
- 勉強会が勤務時間外なので、なかなか参加できない
- 勤務終了時間が遅い
- 狭い環境なので、人間関係で悩むと辛い
パート・アルバイトの場合、勤務日数が少なかったり、不定期だったりするので、美容施術を教えてもらって自立してできるようになるまでに時間がかかります。
そのため、もともと美容施術の経験がない場合は、一般皮膚科診療の介助や、レーザー治療の介助がメインになることもあります。
また、美容施術やコスメの勉強会もありますが、出勤日でなかったり、勤務時間後に行われるので、参加できないことが多いです。
そして、クリニックは普段仕事をしている患者さんも来られるように、遅い時間まで診療をしていることも多いので、一般的な定時(17時〜18時)で帰れることが少ないです。
「どうしても17時までには帰りたい!」という方は、午前中のみの勤務ができるクリニックを選ぶのが良いでしょう。
クリニック全般に言えることですが、特に個人経営のクリニックではスタッフの数が少ないので、人間関係がとても重要です。
幸い、私の勤務しているクリニックは医師も看護師も関係性が良好で働きやすいですが、スタッフとの相性が合わないと働き続けるのが辛くなるかもしれません。
④ 美容皮膚科クリニックで働くのがオススメな人
最後に、私が「美容皮膚科クリニックで看護師としてパート・アルバイトをするといいよ!」と思う人について、お話したいと思います。
私が考えるのは、以下の4点です。
- 日勤帯のみの仕事がしたい
- 美容に関する興味がある
- 患者さんやスタッフに丁寧な対応ができる
- 効率よく仕事をすることが得意
美容皮膚科クリニックの魅力は、やっぱり「美容」に関して仕事を通して知識を深められることです。
美容に興味があるなら、かなりオススメな働き方です!
また、個人経営で自費診療を行っている以上、丁寧な対応が求められます。
基本的な言葉遣いや、率先して患者さんをお手伝いするような対応が必要です。
そして、医師の診療の介助をしながら、美容注射や次に担当する美容施術の準備をすることもあるので、効率よく仕事を進める必要があります。
この辺は仕事に慣れれば可能なので、働いてみて身につけていけば良いと思います。
⑤ まとめ:自分に合ったクリニックで楽しく働こう!
ここまで、美容皮膚科クリニックでの看護師の仕事内容やメリット・デメリットなどについてお話してきました。
私は大学院に進学して、学業と両立をしながら働くことができたらな〜と思っていたので、「出勤日数が週2〜3回、1回の勤務時間が短くて、シフトの希望が通ること」を前提にクリニックを探しました。
結果的に、自分に合うクリニックを見つけて働き続けることができています。
ついでに、美容に関する知識が増えたり、割引で化粧品を購入できたりとメリットも感じています!
ぜひ、自分のライフスタイルに合う美容皮膚科クリニックを見つけてみてくださいね♪
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