こんにちは、ぴーです。
「留学をしてみたいと思っているけど、具体的にどうしたらいいかわからない…」とお悩みの方は多いのではないでしょうか。
私は現在看護師ですが、大学生のころから「留学したい!」と思っていました。
しかし、金銭的な理由やタイミングによりなかなか実現できていませんでした。
それでも、英語の勉強は継続しており、大学院ではオンライン留学を経験し、来年度は交換留学を計画しています。
年齢を重ねるにつれてライフスタイルが変化し、「もっと早く留学に踏み切っていればよかった!」と思っています。
そこで、この記事では留学をしてみたいと思っている方に向けて、早めに計画を立て、行動をする必要性についてお話したいと思います。
そもそも、「留学」とは?
留学の定義『正規留学』と『短期留学』
「留学」という言葉は、明確な定義はないようです。
そこで、海外教育研修事業・留学事業をおこなっている企業のホームページから定義をみてみました。
辞書的な意味で言えば、「普段とは違う土地で学ぶこと」、つまり、日本ではない国で学ぶことです。
学ぶ内容については、スポーツだったり、自然だったり、さまざまです。
しかし、一般的に面接やエントリーシートで尋ねられる「留学」といえば、海外で学んだ留学経験。
この場合、夏休みなど長期休暇を利用した数週間~数ヶ月の留学も含まれます。
例えば、海外の学校に6ヶ月以上就学して卒業するような、いわゆる「留学生」の場合、基本的にそれぞれの国の学生ビザ(査証)の取得が必要です。
そのため、あえて留学を滞在期間で区別するなら、以下の二つに分けられます。
『正規留学』:学生ビザを取得して、正規の学校(高校・大学・大学院など)で学位を修める
『短期留学』:ビジター、観光ビザやワーキングホリデーを利用して、語学や文化を学ぶ
ISA「留学の定義について」https://www.isa.co.jp/(2023/05/17アクセス)
私も、留学を考えるときは『正規留学』か『短期留学』でした。
この記事では、『正規留学』と『短期留学』の二つの留学方法に焦点を当て、留学を検討している看護学生や大学院生の方々に向けて具体的な選択肢や準備の重要性についてお話しします。
さらに、留学のメリットや留学経験が将来のキャリアや個人成長に与える影響についても詳しくご紹介します。
留学を成功させるためのアドバイスや私自身の留学計画についてもお伝えします。
留学を考えている方々にとって、この記事が留学の選択や準備に役立つ情報源となることを願っています。
留学のメリットはなにか?
留学は、慣れない環境に身をおき、母国語ではない言葉でさまざまな人々とコミュニケーションを取る必要があります。
留学には大変な労力がかかりますが、それでも留学にはたくさんのメリットがあります。
留学のメリットなんて、今さらあえて挙げる必要もないでしょうが、私が考えるメリットについて少し詳しく述べておきたいと思います。
① 実践的な英語力が身に付くことで活躍の場が広がる
② 将来の仕事、住まい、生き方などについての選択肢を広げることができる
③日本という国を外から見ることで今自分が何をすべきか考えることができる
① 実践的な英語力が身に付くことで活躍の場が広がる
留学の一番のメリットといえば、「語学力の向上」だと思います。
日本にいても英会話レッスンを受けたり、自己学習をすることでTOEICやTOEFLで高得点を獲得することはできると思います。
しかし、日常生活は日本語しか使わないので、「実践的な英語力」を身につけるのは難しいです。
この「実践的な英語力」は、みなさんがどのような場で生活や仕事をしているのかによって活用方法が異なります。
例えば、私は大学院生で将来は研究者を目指しているので、「実践的な英語力」は国際学会で発表をする時や、国際誌に論文を投稿するときに役立ちます。
他方で、企業で働く人にとっては、「実践的な英語力」は外国のクライアントとの交渉の場で役立つでしょう。
このように、留学で身につけた英語力がどのように活用できるのかはその人によって違います。
しかし、英語力を向上させることでそれぞれの人の活躍の場が広がるのは間違いありません。
② 将来の仕事、住まい、生き方などについての選択肢を広げることができる
「留学をすると選択肢が広がるよ!」というのはよく聞くと思いますが、具体的にどのように選択肢が広がるのでしょうか。
留学をすると、留学先で出会う人々から情報を得たり、さまざまなコミュニティに参加するチャンスがあるかもしれません。
また、海外での生活を経験することで、日本ではない国で仕事や生活をすることの魅力を感じ、それが実現不可能ではないことを知るかもしれません。
例えば、研究者の場合、大学院で1年間の研究留学に行ったとします。
海外で特定の研究をして成果を出すことができた場合、それが実績となり、海外の大学から仕事のオファーがくるかもしれません。
または、自分の興味や関心が近い学生と出会い、将来一緒に研究をすることになるかもしれません。
このように、海外での出会いは、将来の仕事のチャンスを広げることにつながるのではないかと思います。
日本では、一昔前まで新卒から同じ会社で勤めて家を買い、産休を取って子供を育てる、というのが一般的でした。
しかし、企業は終身雇用を保障することが難しくなってきており、国をあげて転職やスキルアップを支援するようになっています。
つまり、今まで良しとされてきた生き方では、通用しなくなっているという現実があります。
海外留学をして語学力を向上し、そして多様な価値観を備えることは、状況に応じて仕事や住まい、生き方の選択肢を変えられる力となると思います。
③ 日本という国を外から見ることで今自分が何をすべきか考えることができる
日本は海に囲まれている島であるという特徴から、日本で生まれ育った日本人は「自分たちの当たり前」で生きていることが多いです。
しかし、近年は技術革新にともなう課題や環境問題、戦争、格差など、世界規模で対処をしていかなければならない問題がたくさんあります。
日本国内だけでみても、少子高齢化や人口減少の問題に対して外国人の雇用を増やしたりと、さまざまな文化背景をもつ人と協力をしていく必要性に迫られています。
日本人は世界に対して、どのような見方をしているのでしょうか?
日本の文化の良いところ、そして世界と協力をしていくために見直すべきところはどこなのでしょうか?
私は、将来的に医療・福祉分野の人材が減少するという問題に対して、看護師がどのようにそれに対処していけばよいかを研究しようと思っています。
これを研究するためには、海外で価値観の異なる人と交流をし、日本の特徴や課題を見出しておく必要があると考えています。
看護学研究者としての私にとって、「今、私は日本のために何ができるのか」ということを考える一つの手段として、留学は大きなメリットになるのです。
留学をしたいと思ったら早めに行動した方が良い理由
私は、大学生のころから「留学がしてみたい」と思っていましたが、なかなか実現ができていませんでした。
20代後半になった今、やっぱり「やってみたい!」と思ったときにすぐに行動しておくべきだったと思っています。
もちろん、今から行動しても遅いわけではないのですが、年齢を重ねるとともに色々な障壁が出てきます。
ここでは、「留学をしたい」と思ったらすぐに行動するべき理由を2点についてお話します。
① 「留学はいつかできる」と思っていてもできない
大学生など、年齢が若いうちはお金の余裕がない場合が多いと思います。
私も、留学以外にも日々の授業やサークル活動、旅行で忙しく過ごしていて、「今は無理かもしれない。就職してお金を貯めてからいこう」と思っていました。
しかし、たっぷりと時間があるのは学生のうちです。
就職をすると、仕事で精一杯で、目標を決めていなければなんだかんだで数年経ってしまいます。
また、大学を卒業して数年後、結婚や出産などのライフイベントが発生することもあります。
そうなったとき、今までのように自分のためにだけ時間を使えるわけではなくなります。
「留学はいつかできる」と思っているだけだと、日々の生活に追われているうちに現実的に難しくなってしまう、ということが起こります。
そのため、「留学してみたい」と思ったとき、すぐに情報収集をして行動を開始することが大事です。
② 金銭的にはなんとかなることが多い
留学を考えるとき、大きな懸念事項がお金だと思います。
そのため「留学のために今からお金を貯めておこう」という意識は大事です。
しかし、先ほどもお話したように、「留学はいつか」と考えていると時間ばかりが経過してしまいます。
留学は行き先や期間などによってかかるお金が全然違います。
例えば、私が検討している交換留学(カナダ)の場合、半年で100万円程度ですが、派遣留学(イギリス)となると300〜400万円かかります。
これは、大学が協力関係を結んでいる交換留学の場合は留学先の学費が無料になるのに対して、派遣留学の場合は無料にならないからです。
また、フィリピンやセブ島などへの語学留学であれば4週間で20万円〜30万円で行ける場合が多いようです。
そして、最近は民間企業の寄付で成り立つ「トビタテ!留学JAPAN」や、笹川看護財団の「Sasakawa 看護フェロー」などの返済不要奨学金もあります。
こうした奨学金を獲得できれば、自分が行きたい国や大学などへの留学も不可能ではありません。
自分がしたい留学を決めたうえで、どれくらいの資金を用意すれば行けるのかを現実的に考えてみることが大事です。
留学の具体的な選択肢
一言に留学といっても、色々な選択肢があります。
私は、以下の5つの選択肢を検討していました。
- 語学留学
- 海外研修
- 大学院留学
- 研究留学
- 交換・派遣留学
① 語学留学
留学といえば、語学留学を指すことが多いと思います。
英語を母国語としない人たちが集まり、ネイティブの講師から英語の実践的なスキルを学びます。
語学留学の場合はコースが決まっていることが多く、期間も短いのが特徴です。
語学留学は一般的なことから、エージェントや留学先など、かなりたくさんの選択肢があります。
②海外研修
海外研修は、学生や社員が海外に派遣され、そこで研修や活動をすることです。
看護学生や大学院生の場合、大学で海外で医療関係の研修ができるプログラムが用意されていることがあります。
看護師であれば、所属している病院や施設によって海外で研修を受けることができる場合があります。
海外研修は、所属している大学や施設によってそれぞれなので、一概にどのような留学になるか、ということは言えません。
③大学院留学
海外の大学院で修士号や博士号を取得する場合、大学院留学になります。
大学院留学をするためには、留学先を決めて入学要件を満たし、試験に合格する必要があります。
短くても2年間以上の留学になるので、一番ハードルは高いのではないかと思います。
ちなみに、笹川看護財団の「Sasakawa 看護フェロー」で支援してもらえる留学は、この大学院留学になります。
④研究留学
日本の大学院に所属しながら、一定期間の間に海外の研究室で研究を行うものです。
これは、自分が何の研究をしているかで留学先が変わります。
実験研究など、自然科学的な研究をしている学生が研究留学に行っているイメージです。
あとは、指導教授に海外の研究室とのコネクションがあるかどうかも関わってきます。
⑤交換・派遣留学
日本の大学・大学院に在籍しながら、大学が協定を結んでいる海外大学への留学をするものです。
期間は基本的に1セメスター(4〜6ヶ月)から2セメスター(9ヶ月〜12ヶ月)となります。
大学の協定校なので、学費が免除になったり支援金がもらえるのがメリットです。
私の留学計画
さて、私の留学の計画についてですが、博士課程2年目の9月〜12月にカナダの大学へ留学することを目標にしています。
留学の目的は、語学力の向上はもちろんのこと、博士課程で実施する研究方法について学ぶことを予定しています。
しかし、語学力要件(IELTS 6.5)を満たす必要があるため、博士課程の1年目である現在はその対策をしています。
私は昔から留学に行きたいという気持ちが強く、定期的にオンライン会話をやってみたり、TOEICを受験してみたりしていました。
でも、実際に「大学院で留学をする!」となるとかなり高いレベルの英語力が要求されます。
「もっと前からIELTSやTOEFLを受けとけばよかった!」と後悔もあるのですが、1年後の目標に向けて頑張っていきたいと思っています。
留学を検討している皆さんも、「自分にあった現実的な留学計画」を立てて、実現できることを祈っています。
チャレンジをしたいなら早めに準備をしよう
ここまで、留学をしてみたい看護学生・看護師・大学院生に向けて、留学のメリットや方法についてお話してきました。
日本を出て海外で勉強や研修をする留学は、普通はかなりハードルの高いことです。
私の周りでも、「いつかワーホリに行ってみたい」「英語を話せるようになりたい」と言っている同期や同僚がいました。
でも、いつの間にか時間が経ち、結局その夢をあきらめてしまった人を多く見かけます。
なぜ留学をするのか?という理由を明確にして、目標を立て、それに向けて今行動することはとても大事だと思います。
留学というチャレンジをしたいなら、思い立った時にすぐ行動!していきましょう!
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