【JASSO奨学金】博士課程で全額返還免除になった実績と3年間の過ごし方

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こんにちは、ぴーです。

この記事では、以下のお悩みにお答えします。

  • 日本学生支援機構(JASSO)の奨学金返還免除を狙っている
  • 大学院在籍中にどのように過ごしたらいいか悩んでいる
  • 全額返還免除になった人の実績が知りたい
目次

日本学生支援機構(JASSO)の「特に優れた業績による返還免除制度」とは?

日本学生支援機構(JASSO)は、大学院で第一種奨学金(無利子)を借りた学生向けに、大学院在籍中にあげた実績に応じて全額免除・半額免除を行なっています。

他の一部の助成金事業で研究奨励費や生活費の受給を受けた人は対象外ですが、基本的に大学院で第一種奨学金を借りた学生であれば、誰でもこの制度に申請することができます

修士課程であれば月額50,000円または88,000円博士課程であれば月額80,000円または122,000円から貸与額を選択でき、本制度による免除額もそれぞれの総額となります。

奨学金申請から返還免除決定の流れは、以下の通りです。

  1. 大学院へ入学前、または入学後に第一種奨学金の申請をする
  2. 大学院在籍中に、評価を受けられるような実績を積み上げる
  3. 貸与が終了する年度の指定された期間に、「特に優れた業績による返還免除制度」へ申請する
  4. 大学での学内選考を経て、学長からJASSOへ推薦
  5. 推薦後、JASSOの委員会で審議があり、全額または半額の返還免除が決定、通知される

ちなみに、④の学内選考で落ちてしまった場合は、JASSOへの推薦もされないため、採否の通知がありません(!)

ぴー

修士課程の時も申請をしましたが、結果公表時期に音沙汰がなく、学内先行で落ちていたことをその時に知りました…(泣)

全額免除を受けることができた、博士課程での実績

ここから、実際に私が博士課程での全額返還免除を受けることができた在学中の実績について、JASSOの評価基準に沿って紹介します。

※以下はあくまで私が申請時に提出した実績です。返還免除の選考基準や競争率は大学・年度等によって異なるため、同様の実績があれば全額免除になることを保証するものではありません。

①学位論文その他の研究論文

申請においては、この項目の評価が一番重要とされています。私の実績は以下の通りです。

  • 学術論文3本(英語×1、日本語×2、査読あり、全て筆頭)
  • 学会発表6回(英語×3、日本語×3、査読あり、全て筆頭)

私は申請時に博士課程を修了していなかったので、博士学位論文は出せませんでした。

しかし、それよりも査読付き学術論文、特に英語の評価が高いと聞いてたので、1本でもあったのが良かったと思います。

⑥授業科目の成績

  • 全16単位 全て「秀」

博士課程では、基本的に授業という授業はないのですが、可能であれば「秀」になるようにしておいた方が良いと思います。

⑦研究又は教育に係る補助業務の実績

  • 所属大学でのティーチングアシスタント
  • 所属大学での非常勤講師
  • 研究室の臨時職員(リサーチアシスタント)

所属大学では、授業のティーチングアシスタント(TA、STA)や、実習指導を行う非常勤講師として採用してもらっていました。

また、博士課程後半では、指導教授に声をかけていただき、臨時職員として文献整理や校正作業など、研究プロジェクトを手伝わせてもらっていました。

返還免除を目指している場合は、積極的に所属大学や研究室にそういった仕事がないか探してみると良いと思います。

⑩ボランティア活動その他の社会貢献活動の実績

  • 学術大会での運営ボランティア
  • 学術大会の実行委員
  • 他の研究者の科研費研究課題での講演
  • 留学中の福祉施設でのボランティア
  • 学術フォーラムでの受付・会場案内

この項目はプラスアルファな印象ですが、一番良いのは学術大会の実行委員かなと思います。

大学院生になると、所属学会から大会のボランティアや実行員をやらないかとお誘いがあるので、積極的に引き受けておくと実績になります!

3年間で実績を積み上げるスケジュール

上記のような実績で博士課程での奨学金が全額免除になったわけですが、これはかなり戦略的に積み重ねました。

なぜなら、修士課程の時にも申請をして、業績が足らずに(その年度の申請者数にもよりますが)落ちてしまったからです。

私がどのようなスケジュールで論文投稿や学会発表を積み重ねたか、簡単にまとめておきます。

学術論文は入学前から着手し、毎年1本のペースで投稿

一番大事な学術論文は、修士課程を修了してすぐに1本目に取り組み始め採択されると次の論文を書く、といったようなペースでした。

同時に何本も投稿すると査読が返ってきた時に大変なので、私は1本ずつ投稿していました。

投稿した論文の種類は、①修士課程で行った文献レビュー(日本語)、②修士課程で行った研究成果A(日本語)、③修士課程で行った研究成果B(英語)です。

博士課程では修了の条件として副論文が課されており、私の研究科では1本あればOKでした。しかし、奨学金免除を目指していたのもあり、最初から3本は投稿するぞ!という意気込みで取り組んでいました。

初回の投稿と査読、掲載まではかなり時間も労力もかかりましたが、2本目、3本目と投稿していくうちに執筆のスケジューリングや形式、査読への対応に慣れてきてそこまで時間をかけずに掲載まで持っていくことができました。

奨学金免除を狙うのであれば大事なのは、投稿するジャーナルにこだわりすぎないことと、完璧を目指しすぎないことだと思います。

インパクトファクターの高いジャーナルに投稿しようとすると、エディターキックや査読がかなり厳しいなどがあり、他のジャーナルを探して体裁を整えるなど、とても時間がかかってしまいます。

実際、私が投稿したジャーナルはそこまでハードルの高いものではなかったので、エディターキックは1回を除き、ありませんでした。

インパクトファクターが高くなくても、受賞しなくても、全額免除になったのでそれはプラスアルファであり、3年間の間でどれだけ成果を公表できるかが大事かなと思います。

留学の経験や共同研究をフル活用し、年に2回以上は学会発表

学会発表では、修士・博士課程の研究に関することだけではなく、留学先で行ったミニ研究や、共同研究、研究室内で行ったワークなども発表しました。

学会によっては研究成果でないとダメということもありますが、自分が取り組んだことが「テーマを設定して文献検討をして結論を出した」というものであれば、採択される可能性は全然あります。

例えば、私は留学先の最終課題で「高齢者人権に関する日本とノルウェーの比較」というエッセイを5,000words書いたのですが、これも立派な文献検討です。

また、博士論文の研究テーマと同時に共同研究を計画(文献レビュー)したので、その進捗も発表をしました。

学会発表は成果が100%まとまりきっていなくても発表をすることで意見をもらえるので、その後の論文執筆にも役立てられます。

授業や仕事は詰め込みすぎず、常に余裕を持って進めていく

その他、ティーチングアシスタントや非常勤講師、ボランティア活動などもあるわけですが、これらは自ら進んでやるというよりも、頼まれてやることの方が多かったです。

ただ、こうした活動を頼まれるのは、指導教授とのコミュニケーションを取ったり、研究会や学会に顔を出してみたりすることで、「そういえばこういうのがあるんだけど…」という流れになることもありました。

博士課程はどうしても一人で頑張りがちですが、少し外に出てみるだけでもそういう機会があるかもしれません。

一方で、奨学金を借りて大学院に行っている以上、授業や仕事は最低限にすることも大事です。

論文執筆などの研究に関する作業はかなり頭を使うので、毎日8〜10時間できるものでもありません。

時間や自分のキャパシティに余裕を持っておくことは、精神的プレッシャーを感じすぎずに淡々と業績を積み上げることにつながると思います。

まとめ:とにかく書いてみる、発表してみる、申請してみるが大事!

ここまで、私が博士課程の奨学金が全額免除になった実績についてご紹介しました。

私が博士課程で学んだことは、「とにかくやってみる」ことが大事だということです。

「今の結果じゃ発表なんてできない…」「倍率が高いしどうせ落ちちゃう…」とは思わず、気になったら調べてみて、どうしたらそれができるか?を考え、手を動かすことが大事です。

その積み重ねをしていくと、実績が少しずつ積み上がり、その実績がまたその次の実績を積み上げるのに役立ちます!

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