新年度になり、街にはスーツを着た新社会人の方を見かけるようになりました。
社会人1年目って、全てがドキドキですよね。
そんな中、新人看護師さんは、特に理想と臨床現場とのギャップや人間関係など、
これから看護師をしていく上で不安がたくさんあると思います。
そこで、今日は私が看護師1年目を乗り越えた方法についてご紹介したいと思います!
新人看護師は離職率が高い?

日本看護協会によると、2019年正規雇用看護師の離職率は10.7%(新卒採用者7.8%、既卒採用者17.7%)で、新卒採用者は約12人に1人退職していることになります。
看護師ではない大学卒就職者の3年以内の離職率は30%超えであり、新人看護師が極めて離職率が高いというわけではなさそうです。
しかし、私は新人看護師時代、約50人の同期がいて、そのうち10人ほどが辞めてしまったので、「結構辞めてしまったな・・・」という印象です。
〈参照〉日本看護協会 2019年病院看護実態調査、厚生労働省 新規学卒就職者の離職状況(平成28年3月卒業者の状況)
新人看護師の離職の理由
日本看護協会の報告によると、新人看護師が仕事を辞めたいと思った理由は、以下の順で多いそうです。
- 自分は看護職に向いてないのではないかと思う
- 医療事故を起こさないか不安である
- ヒヤリハット(インシデントレポート)を書いた
- 勤務時間内に仕事が終わらない
- 配置部署の専門的な知識・技術が不足している
皆さんにも当てはまる部分があるでしょうか?
新人時代は緊張の毎日で、わからないことだらけです。
しかし患者さんの状態の変化や検査、治療は待ってくれません。
私も、毎日自分の知識不足を実感し、「明日はこの検査・手術があるから家で勉強しないと!」と、帰ってからもリフレッシュできる時間は少なかったのを覚えています。
そして、ミスをした時には「こんなこともできなかった…。いつか患者さんにとんでもない危害を加えてしまうんじゃないか…」といつまでも自分を責めてしまうこともありました。
このような状況が続くと、「もう辞めたい!」という気持ちにつながっていってしまいます。
〈参照〉内田恵子,島田涼子:本邦における新人看護師の離職についての文献研究,心身健康科学11巻1号,18−231,2015. https://www.jstage.jst.go.jp/article/jhas/11/1/11_18/_pdf/-char/ja
私が新人時代を乗り越えた方法
さて、私も新人時代は本当に辛い毎日でした。
しかしなんとか辛い時期を乗り越え、2年目からはどちらかというと楽しんで仕事ができる時間が増えました。
ここからは、今現在から新人時代を振り返り、私が1年目を乗り越えられた方法をご紹介します!
1日を振り返って、ノートに反省や自分の気持ちを書き出し、対策を考える

慣れない仕事をする時は、予習復習が大事だと言いますよね。
しかし、限られた時間で全てのことを勉強するのは難しいです。
なので、私は疲れた日は最低限、日記のように1日の振り返りと反省を書き出していました。
実際はこのような感じです。

拙くても、少しでも、綺麗に書けなくても大丈夫です。
何ができて、何ができなくて、何を言われて、どう思ったか。
これを書いてみることで、「あの時こうしていればもう少しスムーズにできたかも」「あの時はAさんの方が具合が悪かったな。次は優先順位を考えよう」という風に、自分なりの対策を考えることができます。
そして自分のできたことも書くのがポイントです!
昨日よりできている自分を褒めてあげてください。
「毎日出勤しているだけでえらい」と自分を褒める
「自分を褒めること」、これ、とっても大切です!
新人時代はこれができないことが多く、どうしても反省が多くなってしまいます。
しかし、新人看護師は、「毎日休まずに出勤し定刻まで仕事をしている」だけで、私は十分だと思います。
だから、本当に疲れてしまった時は完璧に予習や復習をしようとはせず、ゆっくり休んでとりあえず出勤すればいいと思います。
多少怒られても「すみません、それは調べきれてなかったです」と言えばなんとかなります(笑)
私も完璧主義な傾向があるので、どうしようもない自分の未熟さを責めてしまうことがありました。
しかし、毎日の実践を積み重ねているだけでも、少しずつスタッフとの関わり方や技術や知識は身につくので、たまには自分を甘やかしても大丈夫です。
このような、ある程度ゆるい考え方は、生きていく上でもとっても重要になるので、心の片隅においておくと良いと思います。
まとめ:頑張りすぎないのが大事

大学や専門学校で一生懸命勉強して、実習を乗り越えてきた看護師さんは、真面目で頑張り屋さんな人が多いなーと思います。
なので、いざ臨床で働き始めると、先輩看護師に求められるものが結構高かったりするんですよね。
「これくらい、1回説明すればできるでしょう」と思われていることも多く、できなかった時には先輩たちで「あの子、○○できないんだよね〜」と影で言っていることもしばしば…。
女社会なので、性格がキツイ看護師がいたり、どうしても苦手に感じる人はいて、それは仕方ないかと思います。
別に、全ての人に良い顔をする必要はないと思いますが、「自分は1年目だから何も知らなくて当然なんだ」と自覚し、少しずつ先輩や患者さんから吸収していけば良いのではないでしょうか。
実際、私が見てきた新人看護師も、1年目であーだこーだ言われ、でもなんとか乗り切って、2年目になると結構楽しそうに仕事をこなしている人が多い印象です。
新人看護師時代は辛い事も多いですが、経験を重ねると業務がルーチンになりがちなため、新人の頃しかできないことや気付けない事もたくさんあります。
そして、その時の気づきが自分のキャリアを考える上で大切になるので、すぐには諦めず、色々な方法や考え方を試して欲しいです。
最後までお読みいただきありがとうございました!
コメント