こんにちは、ぴーです。
突然ですが、「キャリアアップのために大学院に興味はあるけど、どうやって大学院を決めればいいかわからない…」という看護師さんは多いのではないでしょうか。
そこで、この記事では①大学院に進学したいと思った時に考えるべきこと(Thinking)、②大学院に進学するために最初にやっておくべきこと(Action)についてご紹介したいと思います。
漠然と「大学院に行ってみたいな…」と思っている人のお役に立てると嬉しいです!
大学院に進学したいと思った時に考えるべきこと
まず、進学をする際は、どこの大学院でもいいわけではありません。
①大学院で何がしたいのかということと、②どの大学院が自分の目的に合っているかを考える必要があります。
大学院で何がしたいのか?
主に、看護師が看護系の大学院に進学するときの目的は二つあると思います。
専門看護師などの資格がとりたい
まずは、専門看護師(CNS)やナースプラティクショナー(NP)、保健師、助産師などの資格がとりたいという場合です。
専門看護師(CNS)は、「ある特定の分野において卓越した看護実践能力を有することが認められた者」で、がん看護や精神看護など14の分野が指定されています。
もし、CNSの資格をとる場合は、「大学院での専門看護師課程を修了する」ことと、「臨床経験が5年以上+専門分野での経験3年以上」という条件を満たす必要があります。
ナースプラティクショナー(NP)は、10年ほど前に日本で養成が開始され、医師が行う一部の診療業務を担うことができる高度実践看護師です。
NPを養成する大学院も、入学の条件を「臨床経験5年以上」としているようです。
また、保健師、助産師の資格がとれる大学院もあります。
この二つの資格は、4年制の大学でも看護師資格と一緒にとれたり、大学卒業後や看護師資格取得後に専門学校で取得できる場合もあります。
私は、大学院の進学を考えた際、「修士で保健師の資格をとってもいいかも」と、修士号と保健師資格をとれる大学院も探しましたが、通える範囲にはありませんでした。
保健師・助産師の資格は、取得する道のりが色々あるので、必ずしも大学院に通わなくてもいい場合があります。
研究がしたい(研究者、大学教員になりたい)
次に、自分の興味のある疑問について、より深めたい、研究がしたいという場合です。
この場合、資格を得るためではなく、研究をして論文を執筆をすることが目的になります。
そして、このように臨床や地域における疑問を解決するために研究をしたいという意思を持っている人は、将来的には研究者や大学教員になっていくことが多いです。(もちろん、修士課程で論文コースを選択して、病院の看護師として働く人もいます。
もし、研究者や大学教員になりたい場合は、修士号取得後に博士課程に進学することも視野に入ってきます。
このように、進学の目的を考えてみると、①資格をとって臨床で活躍したいのか、②研究者として研究や教育をしたいのかに分かれます。
もちろん、資格をとって臨床で働きながら大学での講義を担っている人もいますし、教員をしながら非常勤で病院で働いている人もいます。
でも、「将来的に自分はどちらを軸にしていきたいのか」について、進学前に考えておいた方がより良い選択ができると思います。
どの大学院に行けば目的を達成できるか?
大学院で何をしたいのかが明確になったら、次はどんな大学院に進学するかを考えてみましょう。
資格をとりたい場合
CNSやNPについては、全ての分野が1つの大学院にあるわけではなく、大学院によってそれぞれです。
CNSについては日本看護協会HPで養成教育機関を見ることができるので、まずは通える範囲の大学を調べてみると良いと思います。
NPについては、まだ養成機関がそんなに多くないようですが、Web検索をすると見つかります。
研究がしたい場合
研究をして論文を執筆する目的で大学院に行く場合、「どんな研究がしたいのか」をざっくりイメージしておくのは重要です。
具体的には、以下のような感じです。
- 研究がしたい領域は?(成人、小児、精神など)
- どんな方法で研究がしたい?(量的、実験、エスノメソドロジー?など)
- その研究テーマや方法について、誰か師事したい教授がいる?
大学や領域によって、得意とすることが結構違うことがあります。
例えば、私が在籍している成人看護学領域では、量的な研究よりも現象学的研究やエスノメソドロジーなど、質的な研究が得意な教員が多いです。必然的に質的な研究に興味をもつ学生が集まってきます。
進学してから「やっぱり違った…」と辛い思いをしないためにも、「どんな研究がしたいのか」は大まかにでもいいので考えておくと良いと思います。
私立?国公立?
大学院に進学する際に、もちろん学費がかかります。
そしてこの学費は、私立の大学院と国公立の大学院では大きな差があります。
国公立の大学院の授業料は1年間で約52万円なのに対し、私立の大学院は約120万円です。
働きながら大学院に行くのか、貯金をしてから退職して大学院に専念するのか、どちらにせよ十分な余裕をもって進学をすることをお勧めします。
大学院でかかるお金については記事をまとめていますのであわせて参考にしてください。
大学院進学に向けてやっておくこと
大学院へ行く目的と、どの大学院に行けば良いかということが明確になってきたら、次は行動に移しましょう!
説明会に参加してみる
大学院では、4月〜6月くらいの間に、説明会を実施していることが多いです。
最近では、オンラインでの説明会を行っていることも多く、参加しやすいと思います。
興味のある大学院をいくつかピックアップして、申し込みをしてみると良いと思います。
興味のある研究室の教員にアポイントをとる(研究室訪問)
大学院への進学をする場合、事前に教員と面談(研究室訪問)が必要になります。
アポイントをとるためには、大学のHPから興味のある研究室の教員のメールアドレスを確認して連絡をします。
訪問時は、「大学院で何がしたいのか」ということを伝え、その教員や研究室で指導可能かどうか検討します。
また、大学院での生活や受験について、質問ができることもあるので聞きたいことをメモして持っていくと良いと思います。
受験に関する情報を収集する(受験、大学院での生活など)
説明会に参加し、研究室訪問が終わったら、受験の準備が必要です。
準備で重要なものの一つに、「研究計画書」があります。
大学によってどれくらいのものが求められているかは異なりますが、研究テーマに関してどのような背景があるか、そしてどんな方法で研究がしてみたいかを練っておきましょう。
また、受験勉強については、過去問が閲覧できる場合もあるので、大学に問い合わせをしてみると良いと思います。
私は、研究室訪問の際に教授に研究室の大学院生を紹介してもらい、大学院での生活や受験勉強の方法について相談をしていました。
色々な手段を使って、効率的に準備をすすめていってくださいね!
受験の準備や受験勉強についての記事も書いていますので参考になれば幸いです。
以上、大学院進学の前に考えておくべきことと、やっておくべきことについてお話しました。
今後も、大学院の受験の準備について、具体的な対策を書いていきたいと思います。
最後までお読みいただきありがとうございました♪
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