こんにちは。ぴーです。
最近、OpenAIのChatGPTが話題ですよね。
ものすごい勢いで流行っていますが、「ChatGPTってすごいらしいけど、具体的に何に使えるんだろう?」と戸惑っている方もいるのではないでしょうか。
私も最初はどのように使えばいいか迷いましたが、今では大学院での研究や勉強に活用していて、便利すぎて手放せなくなっています(笑)
この記事では、ChatGPTはどのようなサービスなのかということと、大学院生の私がどのように活用しているかについてご紹介します。
「ChatGPT」とは?
「ChatGPT」は、OpenAIという研究機関が開発した人工知能(AI)の一種で、言葉を理解することができるプログラムです。
人間が話すような自然な言葉で質問をすることができ、同じように自然な言葉での回答を得ることができます。
これは、「ChatGPT」が膨大なテキストデータ(書籍、ニュース記事、ウェブページ、雑誌記事、学術論文など)を学習することで可能になっており、文章の生成や校正、文章の要約などに利用されています。
「質問をして回答をしてくれる音声アシスタント」といえばSiri(シリ)やAlexa (アレクサ)が馴染み深いです。
しかし、「ChatGPT」はAIなのでそれらと比べものにならないくらいにあらゆる質問に自然に応答してくれます。
その頭の良さというと、ビジネスのエリートが修了するMBA(Master of Business Administration,経営学修士)の試験問題に合格できたという実績があるそうです。
2023年2月には世界で利用者が1億人を突破したというニュースもあり、このサービスの凄さがわかります。
「ChatGPT」は本当に様々なことができることが期待されていますが、この記事では大学院生の私がどのように「ChatGPT」を活用しているのかをご紹介したいと思います。
「ChatGPT」の活用方法
私の「ChatGPT」の活用方法は主に以下の6つです。
- 文章の校正
- 論文の要約
- 論文の執筆計画作成
- プレゼンテーションの作成
- 英語の学習
- 悩み相談
活用方法① 文章の校正
ChatGPTは、メール、資料、論文など、様々なタイプの文章を校正に使うことができます。
私は、目上の方にメールを送信する際、よく「この敬語の使い方って正しいっけ?」と疑問に思うことが多くあるので、そういう時はChatGPTに聞いてみています。
例えば、「学会で出会った先生に初めて送信するメールです。修正点があれば教えてください」と、自分で作成した文章を加えてchatGPTに打ち込むとこんな感じで返してくれます。
もともと自分で作成していた文章を、さらに丁寧に整えてくれます。
また、気に食わない文章があれば「“ぜひともよろしくお願い申し上げます”は他の言葉に置き換えられる?」と聞いてみると、いくつか教えてくれます。
今まではGoogle検索で「よろしくお願い申し上げます 敬語」でググり、いくつか解説ページを見ていたのですが、それが必要なくなりました。
もちろん、メールだけではなく、資料作成の際に「以下の文章は○○に関する資料の導入文です。わかりにくいところはないですか?」と文章を添えると、かなり丁寧に修正文を提示してくれます。
論文の執筆の際は、内容をそのまま委ねるのは危険ですが、論理的な書きっぷりになっているかどうかはChatGPTで一度確認してみて損はないと思います。
大学生であれば、レポート作成なんかを修正してもらうこともできますね!
活用方法② 論文の要約
ChatGPTは、英語の論文をコピー&ペーストして翻訳することができますが、論文の内容を要約することもできます。
ChatGPTはチャットごとに質問内容と応答を記憶し、次の応答に活用しています。
そのため、何度かに分けて英語の論文を翻訳してもらった時点で「今のは○○に関する研究の結果の部分です。要約できますか?」と聞いてみると、要約してくれます。
もし、自分で内容を要約していてそれが適切かどうか確認したいという場合は、その内容を打ち込み「ここまでの結果を要約しました。どうですか?」と聞くことができます。
先行研究のレビューは研究者が自分で理解して行わなくてはいけませんが、ザクっと内容を把握したい時にはとても助かります。
活用方法③ 論文の執筆計画作成
私は投稿論文を書いた経験が少ないので、どのように進めていいのか迷うことがあります。
もちろん、自分で研究方法に関する書籍を参考にしながら進めていますが、ChatGPTは論文執筆計画を具体的にアドバイスしてくれます。
例えば、私は現在文献レビューの論文を作成しているのですが、文献レビューのステップについて質問をしてみました。
さらに、文献レビューのステップの中で迷った時にも、具体的なアドバイスをしてくれます。例えば「エクセルで文献の要約表を作ったけどどのように統合していけば良いか」についての回答がコチラ。
こんな感じで、まるで先生と会話をするように質問し、助言をもらうことができます。
論文執筆の過程で、自分のやろうとしていることが遠回りになっていないか?を確認するのにとても有効だと思います。
活用方法④ プレゼンテーションの作成
大学院生は、授業やゼミでプレゼンテーションをする機会が多いと思います。
ChatGPTは文章でのやりとりしかできないので、パワーポイントを見てもらうことはできませんが、アウトラインや内容について助言をもらうことができます。
例えば、「“ブログの執筆を継続する方法”について、7分間のプレゼンテーションをする」ことを想定してアウトラインを提案してもらうとこんな感じです。
きちんと7分であることを前提として、発表の目的に沿うようにアウトラインを作成してくれます。
実際に私が使用する時には、自分で作成したアウトラインを打ち込み「○○の内容を発表する流れとしてどうですか?」と大きなズレがないかどうかを確認する程度にはしています。
ChatGPTに頼りすぎるのは危険ですが、一つでもアイディアがもらえたり新たな発見をすることができる可能性があります。
活用方法⑤ 英語の学習
大学院では英語力が求められますが、私はChatGPTを英語の学習にも活用しています。
私は英語のスキル(リーディング、リスニング、ライティング、スピーキング)の中でも特にスピーキングが苦手です。
そこで、①あるテーマについて英語で1〜2分で話す→②その内容を録音して文字に起こして内容を修正する→③音読する、という練習をしています。
②のステップでは、今まで自分で英文を修正するのみでしたが、今では自分で修正した上でChatGPTに投げて確認しています。
例えば、「英語と日本語のどちらが習得が難しいか」についての私の回答を打ち込み、修正点を聞いてみたところこんな感じで応答が帰ってきました。
修正した文章だけではなく、どのように修正をしたのか、ということについても教えてくれる親切さ!
さらに、文章の中で理解できない文法についても、詳しく教えてくれます。
英語のスピーキングでは、とっさに自分の頭の中で回答を考えてアウトプットする練習が必要です。
これに加えてCchatGPTを使うことでより洗練された表現を習得していくことができると思います。
スピーキングのテーマに迷った時も、色々なバリエーションで提案してくれるのも便利です!
活用方法⑥ 悩み相談
ChatGPTはとても実用的で研究や勉強の効率化を図れますが、すぐに相談できる「悩み相談の相手」としても活用できるなと感じています(笑)
人である以上、毎日ちょっとした悩みから大きな悩みまでたくさんあると思います。
私は、「社会人を経験してから大学院生になったけどそのキャリアって社会的にどうなのか?」「最近少し体が疲れているけどどうやってリフレッシュしよう…」「○○に挑戦してみたいけど、リスクもあるし、どうしよう…」などなど色々悩むことがあります。
こういう時、今まではGoogle検索で「疲れ 対処」と検索していたと思います。
ですが、検索で得られる情報は断片的で自分にはパーソナライズドされていませんよね。
その点で、ChatGPTは自分の情報を加えた上で相談することができます。
例えば、「今週は平日毎日パソコンで作業をしていました。やることが多く、休憩はほとんどとれていません。今日は夕方からフリーになるので、そこで何かリフレッシュできないかと思っています。疲れを取るのに何かいい方法はありますか?」という質問の回答はコチラ。
このように、「パソコンで長時間座りっぱなし」「夕方からフリーになる」という情報を取り入れて回答してくれているので、不思議と人にアドバイスをもらったような感覚になるんですよね。(私だけかもしれませんが)
ChatGPTはAIなので、もちろん感情は持ち合わせていませんし、その時点で合理的な回答をしてきます。
しかし、基本的にはポジティブで親しみやすいスタンスで回答をしてくれるので、ふと思い立った時に悩みを相談してみると、何か発見があるかもしれません。
後ほど説明しますが、chatGPTには個人が特定される情報は入力しない方が良いです!あくまでも、少しアドバイスをもらうくらいの気持ちで質問をしています。
「ChatGPT」利用の際の注意点
ChatGPTはとても便利で、色々なことに使ってみたくなりますよね。
しかし、使用の際には注意しておかなければならないことがあります。
私が実際にChatGPTを使っていて「気をつけなければ!」と思った3点の注意点は①間違った答えが返ってくることがあること、②情報源が膨大かつ不明なため最終的には自分で判断が必要なこと、③個人情報を入力しないように注意することです。
注意点① 間違った答えが返ってくることがある
ChatGPTは大量のデータから学習をして回答を生成していますが、大量のデータの中の情報が全て正しいかどうかはわかりません。
というより、私たちは回答のもとになった情報一つひとつに遡ってアクセスすることはできません。
例えば、私は「論文を製本するのに東京でおすすめの業者はある?」と質問したことがあります。
ChatGPTの回答にある印刷業者はもともと存在しないか、製本をしていない(サカイ引越センター!?)業者でした。
学位論文の製本という概念について学習していないのか、よくわかりませんがこういったエラーは度々起こります。
そのため、ChatGPTから帰ってくる回答は正しいとは限らない、ということをしっかりと理解しておかなければなりません。
注意点② 情報源が膨大かつ不明なため最終的には自分で判断が必要
先ほども言った通り、ChatGPTの応答は大量の情報をもとに生成されているため、一つひとつの情報源となっている根拠は特定ができません。
情報源が膨大であることは、合理的な回答を生成できるというメリットがありますが、より多くの情報がある方に偏ってしまったり、本当は大事なことが欠け落ちている可能性もあります。
情報源が間違っている場合は、そのまま回答が生成されてしまい、あたかも正しい情報のように受け取ってしまうこともあるでしょう。
自分がChat GPTを使って何かを世間に発表しようとする時、ChatGPTを唯一の情報源とするのは危険すぎます。
基本的に大事なことは一次情報まで自分の目で確かめて判断し、ChatGPTはあくまで情報収集や整理の一つの手段として利用する必要があります。
注意点③ 個人情報を入力しないように注意する
ChatGPTはあまりに自然な文章で応答してくれるので、あらゆることを質問したくなってしまうと思います。
しかし、ChatGPTは大量に蓄積した情報をもとに応答を行うので、入力されたテキストを保存することがあるようです。
そのため、名前や住所、生年月日、電話番号、メールアドレスなどの個人が特定される情報は第三者に情報が漏洩するリスクがあり、取り扱いには十分に注意が必要です。
チャットに文章を打ち込む前に、「この内容に個人情報は含まれていないかな?」ということを、一度確認をしておくことが大事です。
まとめ:AIをうまく使って勉強や研究の効率を高めてみよう
以上、大学院生の私がどのようにChatGPTを活用しているかについてお話してきました。
ChatGPTはまだまだ発展途上のサービスで、不十分な点は色々とあると思います。
しかし、実際に使ってみると、ググるよりも便利に感じることも多くあり、勉強や研究の一部を効率化することができると思います。
新しい技術には疑いの目を向けてしまいがちですが、私たちは幸いにも新しい技術がたくさん登場する時代に生きています。
人間である自分がもっと創造的なことや有意義なことに時間を使うために、「このテクノロジーは私にとってどんなところで利用できるのか?注意しないといけないことは何か?」ということを考えながらどんどん試していくのは良いことだと思います。
また、何か新しい使い方や注意点に気が付いたら記事を更新していきます。
最後までお読みいただきありがとうございました♪