突然ですが、私はジャンガリアンハムスターを飼っています。
飼い始めて1年くらい経った頃、お腹に腫瘍ができてしまいました。
私は小さい頃からハムスターをたくさん飼育してきましたが、1歳で腫瘍ができてしまったのは初めての経験でした。
動物病院を受診し、外科的な手術で腫瘍を摘出してもらいました。
この記事では、ハムスターを飼育されている方に向けて、ハムちゃんの手術についてまとめておきたいと思います。
ハムスターのしこり(腫瘤)について
ハムスターは1歳を過ぎたあたりから、体の色々な部分にしこり(腫瘤)ができやすくなります。
しこり(腫瘤)は、大きく膿瘍と腫瘍に分けられます。
【膿瘍(のうよう)】:ケガなどが原因で皮下に膿が溜まってできるプヨプヨしたできもの
【腫瘍(しゅよう)】遺伝や栄養の偏りなど様々な原因で生じるコリコリしたできもの、がん。
参照:岡野祐士,今泉忠明監修 「幸せなハムスターの育て方」
色々と調べてみましたが、私が飼っているジャンガリアンハムスターは特に腫瘍ができやすいみたいです。
膿瘍の場合は、バイ菌に感染して膿が溜まっているだけなので、抗生物質の投与で良くなることが多いようです。
しかし腫瘍の場合は治療が異なり、外科的に手術で取り除くことが多く、場合によっては抗がん剤や放射線で治療することもあるそうです。
ハムスターはエキゾチックアニマルであり、全ての動物病院で診てもらえるわけではなく、可能な治療も病院によって違います。
私の飼っているハムちゃんは、ふと気づいたらお腹にできものができ、どんどん大きくなっていきました。
感染して膿が溜まっているのではなく、明らかに「悪性の腫瘍っぽい」と思いました。
手術を決めるまでの道のり
① 病院を受診、治療の選択肢を提示される
腫瘍が大きくなって出血しているのを発見し、近所の動物病院に連絡をしました。
ちなみに、私はハムスターで動物病院にかかったことがなかったので、初めての経験でした(本当はかかりつけ医を探しておかないといけません…)。
電話で、数週間前からできものがあり、だんだん大きくなって今は出血してしまっているという経過を話し、その日に診察をしてもらえることになりました。
病院に行く時は「揺れたり温度変化でストレスにならないかな」と心配でしたが、お掃除の時用の小さなケースに巣箱とおやつを入れてあげたら、意外と大人しく過ごしてくれました。
病院で問診票を記入し、獣医師さんにみてもらうと、やっぱり「腫瘍(がん)の可能性が高い、進行の早さから悪性かもしれない」と言われました。
そして、治療の選択肢として①外科的に手術で腫瘍を取り除く、②腫瘍の部分から細胞を取り、悪性かどうか検査をする。結果がわかるまでは抗生剤を内服して様子をみる、③対症療法のみで経過を見守ることを提示されました。
獣医師さん的には、「まだ1歳という若さなので手術には耐えられる可能性が高いのでしてもいいと思うが、寿命自体短いのでそこをどう考えるか」ということでした。
ハムちゃん自体はペットショップで1000円程度で購入でき、寿命は2年〜2年半ほど。
手術費用は4万〜6万円かかるということで、積極的に手術をすすめるわけではないようでした。
② 悩んだ末に手術を決断
初診時にすぐ決めなくても良いと言ってくださり、その日は抗生物質の飲み薬をもらって帰りました。
小さなハムちゃんに手術をするというリスクと、安くはない金額に少し迷いましたが、「どんどん大きくなる腫瘍で弱っていくハムちゃんを見ていられない」と思い、手術をしてもらうことにしました。
動物病院に電話をすると、4日後に手術をしてもらえることになりました。
腫瘍は日に日に大きくなっていき、ハムちゃん自身も気にしていたので、気が気ではありませんでした…。
手遅れではありませんでしたが、「もっと早く動物病院で診てもらっていたらよかったかも」と思いました。
ちなみに、ハムちゃんにお薬をあげるのが難しかったので「はむはむぴゅーれ」に混ぜて与えていました。食いつきが良くて、食欲がない時にもオススメです。
③ 無事に手術成功!
手術当日は、朝一番にハムちゃんを病院に預け、昼過ぎに手術が始まり、無事に終わったら電話で連絡が来て迎えにいくという流れでした。
病院に連れていくと、獣医師さんが丁寧に手術の方法とリスクについて説明をしてくれました。
説明に納得した上で、同意書を書いてハムちゃんを預けました。
そしてハムちゃんを預けた後、夕方に電話がかかってきて「無事に終わりました」と言われた時はホッとしました。
手術にかかった費用
動物の治療は保険が効かないので、「どれくらいお金がかかるんだろう…」と不安になりますよね。
診察料や薬代、手術費用を含めて大体5万円くらいかかりました。
もちろん手術当日に一番お金がかかったのですが、内訳は以下のような感じです。
【診療明細】
・病理検査…15,000円
・麻酔…7,000円
・腫瘍摘出…10,000円
・点滴…1,500円
・処方…200円
・内服薬1,050円
合計=38,225円
他には、手術前の診察や抗生物質などの薬代、手術後の経過診察に何度か病院に行き、その都度1000円〜2,500円くらいかかりました。
あとは、病院は少し離れた場所にあり、毎回カーシェアで車を借りていたので、その都度2,000円くらいかかっていました。
健康なハムちゃんを飼うこと自体はそんなにお金がかかりませんが、いざという時にお金がかかるということを理解しておかなければならないと思います。
まとめ:手術をしてよかった
ハムちゃんは、一度傷口の縫い糸を噛み切ってしまい受診して軟膏を処方してもらいました。
そして、3週間経った今では毛も生え揃い、とても元気に過ごしています。
小さいハムちゃんを病院に連れていくか、治療をするか、とても迷うと思います。
でも、小さくても飼い主にとっては大事な家族。
私は、あの時病院に行くこと、手術をすることを決断してよかったと思っています。
こんなに小さいハムちゃんを診てくれる動物病院があることに感謝です。
これからも、ハムちゃんが寿命を全うするまで楽しく過ごしていきたいと思います。
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