お久しぶりです、ぴーです。
海外留学にはいろいろな種類がありますが、交換留学や派遣留学の場合は1年か半年かという選択があります。
「半年の留学は意味がないから1年行った方が良い」という意見がありますよね。
私も、留学期間の選択には悩みましたが、結果的に半年の留学を選択して満足していて、「半年の留学は意味がある!」と言いきれます。
この記事では、実際に半年の留学をした私の経験をもとに、メリットとデメリットを解説します。
私が半年の留学を選択した理由
私は日本の大学院に在籍しながら、大学の交換留学制度を使って半年の留学をしました。
1年の留学をすることも可能だったのですが、あえて半年を選択した理由は以下の通りです。
- 学位を取るためではなく知識や経験、視野を広げることが目的だったから
- 日本の大学院での研究や活動に影響が少ないから
- 日本にいる家族との関係に影響が少ないから
① 学位を取るためではなく知識や経験、視野を広げることが目的だったから
半年〜1年の交換留学や派遣留学では、基本的に学位を取ることはできません(イギリスの大学院など、1年で学位を取ることが可能な場合を除く)。
私は、今まで留学をしたことがなかったのですが、国際的な知識や経験、視野を持つことが必要だとずっと感じていました。
もちろん、1年いればそれだけ多くの経験をすることにはなりますが、過ごし方を工夫すれば半年でも十分だと考えました。
例えば、私は留学中に大学院での授業に加えて、ボランティアや研究室訪問などを行っていました。
② 日本の大学院での研究や活動に影響が少ないから
半年の留学といっても、実際には休暇を除く1学期なので、実際には4ヶ月〜5ヶ月間の留学になります。
私は日本で博士課程に在籍していますが、博士号取得のために必要な研究計画書や倫理審査の申請、論文投稿を終えておき、留学中にそれらの審査結果を待つという状況でした。
つまり、日本にいたとしてもアクティブに活動しない期間を留学期間とすることで、帰国後にスムーズに博士課程の研究に戻ることができました。
もしこれが1年間だったとすると、日本で行うデータ収集を先に伸ばし、郵送にて校正が必要な論文投稿のやり取りを調整する必要があります。
留学する時期や期間を工夫することで、直接的に研究から一時的に離れても調整がしやすいと思いました。
③ 日本にいる家族との関係に影響が少ないから
私には夫がいて、私たちの関係性的に1年間離れることは現実的ではありませんでした。
また、子供時代を一緒に過ごした祖母の家に定期的に行っていたので、できるだけ会う機会を減らしたくなかったというのもあります。
1年の留学の場合は一時帰国する人もいますが、航空券の費用を考えると私の場合はそれができませんでした。
1年間の留学をする場合には、大切な家族や友人との関係性にどんな影響が考えるのかをさらに丁寧に考えておく必要があると思います。
半年の留学のメリット
実際に半年の留学を経験して、感じたメリットは以下の3つです。
- 短期間で集中して勉強や活動ができる
- 全体的な費用が抑えられる
- 日本に帰国した際の適応が比較的容易
短期間で集中して勉強や活動ができる
半年の留学は期間が限られているので、「これは次のセメスターでいいや」と思うことがなく、やりたいこと、できることを集中して詰め込むことになります。
私の場合、交換留学先で選択した2科目は専門外だったので、最初はとても難しかったです。
必死に勉強して、最終的に成績はAとBをもらうことができました。1セメスターだけだったので、常に新鮮さを感じつつ、集中して勉強できたのだと思います。
また、現地でのボランティアや研究チームの訪問もしたかったので、留学して早い段階で全てをセッティングしていく必要がありました。
熱があるうちに、早く動いたことで色々なつながりを作ることができました。
全体的な費用が抑えられる
「半年の留学はコスパが悪い」と言われることがありますが、何をもってコスパが悪いのかを考えるべきです。
半年の留学は滞在期間が少ないので、全体的な費用は必然的に抑えることができます。特に、住居費や生活コストが高い地域に留学する場合は半年と1年で費用が全然違います。
私は1年間の留学ができるくらいに貯金と奨学金がありましたが、その場合は節約が必要だったと思います。
半年の留学では、生活費にそこまで神経質になることなく、旅行を楽しむこともできました。
1年の留学にした場合、友人との交流や旅行を控えることになっていた可能性があります。
日本に帰国した際の適応が比較的容易
私の場合、5ヶ月の留学をして日本に帰国した後、特に違和感を感じず、問題なく日本の環境に適応ができています。
長期の留学をした人は、日本に帰国した時に逆カルチャーショックを受けることがあると聞きます。
私も、もし1年留学をしていたら、日本や日常生活への適応にもう少し時間がかかったかもれないと思います。
大学や仕事を休んで留学に行く場合、その環境に再び適応するという場合にも、5ヶ月程度なら問題ないように思います。
半年の留学のデメリット
半年の留学のデメリットとして、以下の3点を挙げます。
- 語学力の向上が難しい
- 現地の人との関係性を深めることが難しい
- 旅行や娯楽が十分に楽しめない
語学力の向上が難しい
やはり5ヶ月間の留学では、語学力の飛躍的な向上は難しいという実感があります。
英語の環境では、だいたい3ヶ月くらいで耳が慣れると言われるので、慣れた頃には帰国する時期が近いという感じです。
ただ、英語に関しては留学前にできる限り勉強して話す練習しておき、現地では積極的に色々な人と話すことで習得のスピードアップが可能です。
私は週に2回、合計8時間の英語での授業に加え、クラスメートやルームメイトと日常的に会話をしていました。友人との深いディスカッションは、実践的な英語力の向上にとても役立ちました。
また、現地の言語(私の場合はノルウェー語)に関しては、自分で少し勉強をしていましたが、集中して向上させることはできませんでした。
今まで触れたことのない言語に関しては、確実に1年は必要だと思います。
現地の人との関係性を深めることが難しい
これは工夫次第ですが、一般的に4ヶ月〜5ヶ月という限られた期間で人間関係を深めることは難しいと言われます。
私の周りの留学生も、同じグループで固まって仲良くなっても、特に現地の人との関係性は築けていないようでした。
私の場合は少し特殊で、現地の友人が結構たくさんできました。
ルームメイトと仲良くなって日常的に会話をしたり、ボランティアをしたり、Facebookで知ったコミュニティに参加したりすることで、現地の人とかなり仲良くなりました。
これは、運と、自分がどれだけ行動するか、他者に興味を持つかに大きく影響されます。
旅行や娯楽が十分に楽しめない
半年の留学は基本的に1セメスターのみの滞在なので、長期休暇がなく旅行や娯楽に使える時間がありません。
授業をどれくらい受けるかにもよりますが、私の場合は1セメスターの期間中に授業がずっとあり、課題も多かったので遊べるのは週末くらいでした。
それでも何回か旅行には行ったのですが、4〜5日間をまとめて旅行に使うことはできませんでした。
せっかくヨーロッパに短時間で移動できる場所にいたので、もっと旅行を楽しめればよかったという気持ちはあります。
結論:半年の留学でも工夫次第で大きな意味がある!!
家族との関係性や経済的な理由などで、どうしても短期間でしか留学できない人は多いと思います。
それでも、「半年じゃ意味はない」とは思わなくて大丈夫です。
その留学にどんな目標を持ち、どのように過ごすかで色々な経験が得られるはずです。
私は今回半年の留学を選択したことに後悔は全くありません。
後悔がないように、しっかりと考えて選択をしてみてください。もし、半年を選ぶ場合は、その期間を存分に活用する工夫をしてみてください。
もし、留学に悩んでいる人がいたらご相談を受けますので、お問い合わせフォームやXからどうぞ!